点滴療法とは
オーソモレキュラーの一環で、超高濃度な栄養素を点滴投与する療法です。
がん、パーキンソン病など、さまざまな疾病や体調不良の症状緩和、改善、回復、免疫力向上、アンチエイジングなどを目的に、医師が医療行為として栄養素を点滴投与します。
欧米を中心に、世界で研究・実践が進み、実証データが報告されています。
オーソモレキュラーの日本の権威である柳澤厚生博士を中心に、医療従事者が点滴療法を研究し、知見と技術を高める「点滴療法研究会」が組織され、安全で副作用のない療法として期待が集まっています。
サプリメントと比較した点滴療法の利点
サプリメントでビタミンCを摂る場合、1時間おきの摂取では血中濃度は3.9mg/dLくらいまで上がります(平常時の人の血中濃度は0.7程度)。しかし、このあたりが限界です。
ところが、ビタミンC15gを点滴で入れると、血中濃度は100まで上がり、50〜75gを点滴すると400まで上げることが可能です。
ちなみに、ビタミンC点滴の論文では、400まで濃度が上がるとがんが消滅する、と発表されています。
かるいざわ御影用水クリニックの点滴療法
かるいざわ御影用水クリニックでは、院長が点滴療法研究会の会員として深めてきた医学的知見と技術を診療に導入し、うつ、パニック障害、認知症、パーキンソン病など、脳と精神にかかわるさまざまな症状の緩和や回復につなげる治療に役立てています。
また、免疫力の向上や健康維持増進、アンチエイジングなど、幅広い健康ニーズに応える体制を整えています。
軽井沢御影用水という閑静な環境で、自身の健康を見つめ直し、より健康な人生を送りたいと考えるエグゼクティブの方々の健康増進プログラムとしても注目されています。
高濃度ビタミンC点滴~こんなお悩みをお持ちの方に
高濃度ビタミンC点滴とは
高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンCを体内に直接静脈注射する治療法です。
この方法では、通常の食事や経口サプリメントから得ることのできる量よりも
はるかに高い濃度のビタミンCを体内に取り入れることができます。
- 薬剤投与を最小限にして精神疾患・心の不調の治療を継続したい方
- 副作用のない、がんの代替療法をお考えの方
- 内科などの診療で改善が見られない、さまざまな症状に苦しんでいる方
- 免疫力を高め、病気の予防や健康維持増進を図りたい方
- 動脈硬化、糖尿病、高血圧などの症状を緩和させたい方
- 身体の内側からアンチエイジングを図りたい方
副作用について
ビタミンCは、過剰に摂取しても、必要ない分は尿と一緒に排出されるため、基本的に重篤な副作用はありません。
(75gなどの高濃度の場合、まれに頭痛や吐き気、めまいなどの症状が起こることがあります。)
ただし、腎臓疾患や糖尿病、甲状腺の病気、心不全、人工透析を行っている方、強い浮腫がある方など、特定の疾患がある方及び空腹時は受けることが出来ません。
また、G6PD欠損症の方も受けることができません。高濃度ビタミンC点滴を受ける場合は、必ず事前にG6PDの血液検査をした上で行ってください。
当院では、防腐剤無添加、冷蔵輸送・保管の安全性の高いマイラン社のビタミンC製剤を使用しています。
マイヤーズカクテル点滴
マイヤーズカクテルは、アメリカのジョン・マイヤーズ医師により開発された点滴療法で、各種ビタミンやミネラルなどの栄養素を体内に増やすことで、本来体が持つ治癒力を高める治療法の1つです。
適応する症状
慢性疲労、うつ症状、生理不順、気管支喘息、鼻や喉の炎症、花粉症等のアレルギー性鼻炎、線維筋痛症
マイヤーズカクテルは患者様の身体の状態やお悩みに応じ、ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B12,ビタミンC、マグネシウムなどを調合し、点滴します。
ビタミンB群は新陳代謝を促す効果があり、ビタミンCは細胞の保護や免疫力を高める効果、またマグネシウムは血圧を下げる効果があります。
栄養素それぞれのもつ効果を利用し、数多くの目的に効果を発揮する点滴療法です。
副作用のついては特に報告されていません。
週1回~月1回程度で行うと効果的です。
グルタチオン点滴
グルタチオンは、3つのアミノ酸から成る成分(トリペプチド)で、高い抗酸化作用、メラニン生成抑制作用、抗炎症作用、解毒、抗老化作用などのいくつかの生理的機能を持ちます。
もともと生体細胞内に存在する物質で、活性酸素や毒素を体外へ排出する作用を持ち、生命維持には欠かせない成分です。年齢とともに体内から減ってしまうため、これを点滴によって体内へ補うことはアンチエイジング的にも意義があります。
適応する症状
パーキンソン病、慢性疲労、風邪をひきやすい、食欲不振、倦怠感、気管支喘息、アレルギー、湿疹等の皮膚疾患、炎症後の色素沈着、肝炎・脂肪肝・膵炎、アンチエイジング(抗酸化、美白)、デトックス
グルタチオン点滴療法で最も注目されているのが(1)パーキンソン病に対する治療、(2)抗がん剤に対する神経障害、(3)閉塞性動脈硬化症、(4)デトックス(体内解毒)です。その他、米国では繊維筋痛症、過敏性腸炎、慢性疲労症候群、各種神経系疾患、そしてアンチエイジング分野でも使われます。
日本ではあまり知られていないグルタチオン療法ですが、アメリカではパーキンソン病患者の機能改善と、病気の進行を遅らせるための治療として多くの施設で行われています。
グルタチオン療法の最初の報告がされたのは1996年で、パーキンソン病患者9人にグルタチオン600mg i.v.を1日2回、30日間投与 したところ、全ての患者に効果が認められ、運動機能の42%が改善しました。また、その効果は3ヶ月持続したと報告されています。
グルタチオン療法の治療は15~30分の点滴ですので、身体への負担もありません。
点滴終了後から歩行、ふるえ、バランスなどが改善する事例もあり、通常は数回の点滴治療で効果を体感するといわれています。
グルタチオン量800mgから開始し、症状を見ながら200~400mgずつ増やします(最大2,000mg)。
通常は週2~3回行い、1か月で効果を判断します。
副作用について
グルタチオンは体内にもともとある物質で、大きな副作用はありません。
ただし、高用量で投与する場合には注意が必要です。必ず医師に相談の上、行ってください。
グルタチオン製剤は副作用の発生率が0.4%と低く、妊娠中でも安全に投与できます。
しかし、通常投与量の10倍以上の高用量であるため、副作用には十分に注意が必要です。
稀に頭痛と吐気を訴えることがありますが一過性で、投与を中止により速やかに改善する場合が多いですが、すぐに医師にご相談ください。
製剤添付文書によると、総症例数6,522例(非経口投与4,772例、経口投与1,750例)のうち、副作用が報告されたものは、24例(0.4%)で、食欲不振、悪心・嘔吐、発疹等が主なものであります。また、静脈内注射時にアナフィラキシー様症状があらわれたという報告もあります。
にんにく注射
にんにく注射は、にんにくが入っていると誤解されやすいのですが、にんにくの成分アリナミン(ビタミンB1)が多く含まれているため、そう呼ばれています。
5分程度と短い時間で行えますので、 スポーツ選手はもちろん、仕事帰りや家事・育児で疲れがたまっている時、風邪の予防などお気軽に受けていただけます。
適応する症状
慢性疲労、風邪をひきやすい、緊張型頭痛や肩こり・腰痛、冷え性、倦怠感
「疲れが取れない」「なんとなくだるい」、こんな悩みを抱えている方は決して少なくありません。
疲れの原因は、乳酸にあります。
これはエネルギーを消費したときに発生し、疲労感を招くものです。
にんにく注射の代表的な成分、アリナミン(ビタミンB1)は疲労の原因である血液中の「乳酸」を分解してエネルギーに変える働きがあります。
また、糖質を分解し身体や脳が活動するときに必要な燃焼エネルギーを作り出す働きももっています。
体内にビタミンB1が不足すると、エネルギーを作り出せなくなり、さらに疲労物質が溜まり、だるさや疲れが蓄積されていってしまうのです。
また、分解されなかった糖質は脂肪へと変わって、肥満の原因となることもあります。
にんにく注射は短時間で効果的にビタミンB1を体内に補給することができます。
疲れやだるさ、肩こり、冷え性などでお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
通常1週間~2週間に1回くらいが平均的です(個人差があります)
運動をしている方や仕事がハードな方、ストレスの多い方は1週間に2~3回の接種をお勧めしています。 また、慢性的に疲れている方は毎日打つことをお勧めします。
にんにく注射の成分はビタミン群なので、重篤な副作用はなく、過剰投与されたとしても尿から排出できます。
また、注射時のニンニクのような臭いは本人しか感じられず、それも数分で解消されます。
NMN点滴
NMN点滴とは
NMNとは、正式名称「ニコチンアミドモノヌクレオチド」という、ビタミンBの一種です。
ハーバード大学医学部のシンクレア教授の著書「LIFESPAN」で一躍有名になった注目のアンチエイジング成分です。
NMNは、老化によって損傷が進むDNAの修復を行う「サーチュイン遺伝子」を活性化させる
NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補助酵素を増加させる補給源として有効であると言われています。
NMN点滴に期待される効果
一般的にアンチエイジング目的で利用されることが多いNMN点滴ですが、具体的には次のような効果があると言われています。
若返り
老化を防止するだけでなく、若返り効果があると言われています。サーチュイン遺伝子が活性化することで、老化によるDNAの損傷の修復が行われ、若返り効果が期待されています。
代謝改善
老化と高脂質な食事は、体内のNAD+量を減少させ、体重増加の原因と言われています。NMNを体にいれることにより、体重増加の緩和、運動能力の向上、糖尿病への効果などが期待されています。
循環器機能の改善
高血圧は心臓発作につながる心臓肥大や動脈硬化の原因となります。NMNを体にいれることにより、心臓のNAD+量を増やし、血流不足により生ずる心臓損傷予防効果が期待されています。
認知機能の向上
NAD+量の増加が、認知機能を高め、脳への血流不足に伴う脳細胞死を予防します。アルツハイマー病のマウス実験では、脳内年齢を健康に保ち、神経性疾患を防ぎ、記憶力を向上させることが示されています。
免疫機能の向上
老化がすすむと、免疫機能が衰え、病気になりやすくなると言われています。NAD+量を増やすと、炎症を抑え、免疫反応や加齢による細胞の生存を促進することが示唆されています。
副作用について
もともと体内にある物質なので、大きな副作用の報告はありませんが、NMN療法の効果や副作用の可能性については、まだ研究中の部分も多く、専門の医師と相談してから検討することをおすすめしています。
・以下の方は治療を受けることができません。
腎機能が低下している方、透析を受けている方、てんかんのある方、妊婦、授乳婦、子供
・現在がん治療中の方、薬を服用中の方、アレルギーのある方、その他持病がある方は担当医にご相談してください。
・点滴の場合、針を刺した部位の痛みや内出血が起きる場合がありますが、軽度な場合は短期間で改善するので問題ありません。点滴が始まって強い痛みがある場合は、血管から薬剤が漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフにお知らせください。
・多量のNMNを急速に点滴すると、動悸や吐き気を催すことがあります。ほとんどの場合は、点滴の投与スピードを調整するか、点滴を止めることで回復しますので、体調不良を感じた場合はすぐに医師やスタッフにお知らせください。
かるいざわ御影用水クリニックの点滴ルーム
御影用水の四季折々の景色を見ながら、
あなただけの特別なひとときをお過ごしいただける空間になっています。
ドイツ生まれの吸うサプリメント「AIRNERGY+」
欧米ではセレブやアスリート達が使用している「エアナジー」を
かるいざわ御影用水クリニックではご利用いただけます。
高濃度ビタミンC点滴などをご利用のお客様には、1回20分無料でサービスしていますので、ぜひお試しください。※初回のみ、エアナジーチューブ(消耗品)のご購入550円(税込)は必要です。
費用のめやす
点滴療法は自由診療です。健康保険の対象外となりますのでご了承ください。
ビタミン量 | 所要時間 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|
高濃度ビタミンC点滴 | 25g | 約60分 | ¥13,750 |
50g | 約75分 | ¥19,800 | |
75g | 約90分 | ¥26,400 |
料金(税込) | |
---|---|
マイヤーズカクテル | ¥8,800〜 |
グルタチオン点滴 | ¥5,500〜 |
にんにく注射 | ¥2,750 |
点滴量 | 料金(税込) | |
---|---|---|
NMN点滴 | 150g | ¥41,800 |
300g | ¥74,800 |
利用方法 | 内容 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|
エアナジー | 各種点滴療法を ご利用の方 |
エアナジー(1回20分) | 無料 |
エアナジーのみ ご利用の方 |
エアナジー(1回20分) | ¥2,750 | |
エアナジー(1ヶ月フリーパス) | ¥17,600 |
初回診察料(15分程度)3,300円(税込)、G6PD検査(高濃度ビタミンC点滴初回のみ)5,500円(税込)
エアナジー初回のみエアナジーチューブ 550円(税込)